電源用SPD「AFD-S シリーズ」発売のお知らせ

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2020
電源用SPD「AFD-S シリーズ」発売のお知らせ

2020年03月27日製品・サービス

電源用SPD「AFD-S シリーズ」発売のお知らせ

株式会社昭電はこの度、雷害対策の新製品電源用SPD『AFD-S シリーズ』を2020年4月1日より発売いたします。

昭電では、クラスⅠ SPDの必要性と需要の高まりを受け、SPD分離器内蔵形クラスⅠ SPD『AFD-Sシリーズ』を開発しました。本製品は、クラスⅡ SPDで省スペース化、施工性等が評価されているSPD分離器内蔵の技術を投入した、国内初の SPD分離器内蔵形のクラスⅠ SPDです。また、 SPD分離器を内蔵することでコストメリットも高めた製品となっています。

その他の特長として、JIS C 5381-11　クラスI対応、故障表示、警報接点出力機能、安全にSPDプラグを交換できるセーフティプラグイン構造などがあります。

今後ますます需要拡大が予想される放送・通信設備や主要電源設備の雷害対策に最適な製品です。

※ 詳細仕様は以下URLをご参照ください。

www.sdn.co.jp/products/lightn/dengen/afds.html

品名

電源用SPD『AFD-S シリーズ』

特長

適合規格 JIS C 5381-11クラスⅠ対応
SPD分離器内蔵（クラスⅠSPDとしては国内初）
SPD分離器内蔵による省スペース化と配線工数の低減が可能
AC100V、200V、400Vに対応
安全にSPDプラグ交換可能なセーフティプラグイン構造採用
故障表示、警報接点出力（有り/無しを選択可能）
ねじアップ式端子台の採用で、配線工数の低減が可能
ネジ端子締め付けマーキングチェックが行える、透明カバー構造採用
SPD故障の原因となる日本の電源系統で発生する一時的過電圧を考慮した安全性能
安全遮断技術SITS^®採用により、SPD故障時の発火事故を防止
公共建築工事標準仕様書、建築設備設計基準適合

保護対象

主要電源設備や放送・通信設備など

開発の経緯

2004年のJIS（JIS C 5381-1：2004　低圧電源用SPDの諸性能、試験方法）制定により、クラスⅠ SPDは、直撃雷対策を必要とする携帯電話等の通信事業者向けとして普及しました。この当時に登場したクラスⅠ SPDはインパルス放電電流が25kA と大容量が主流でしたが、主回路素子に非常高価なスパークギャップ、あるいは巨大な金属酸化物バリスタを使用せざるえないため、コストやスペースにデメリットがありました。また、SPDのインパルス定格が大きいことより、SPDと一般的に入手できるSPD分離器との保護協調が取れない（インパルス通過時にSPD故障前にSPD分離器ヒューズが動作してしまう）問題がありました。

しかし、近年のJIS C 5381-12:2014（低圧電源用SPDの選定、適用基準）において、クラスⅠ SPDのインパルス放電電流はSPD への最大ストレスが不明な場合は12.5kA以上と規定され、一般建築物（雷保護レベルⅢ / Ⅳに）に適用されるようになっています。

この程、当社ではこれらの規格や市場動向を考慮し、電源用クラスⅠ SPD「AFD-Sシリーズ」を開発しました。このSPDは、近年、スペースメリット、作業性が評価され、急速に普及しつつあるSPD分離器内蔵形クラスⅡ SPDの技術を投入した、国内初となる分離器内蔵形のクラスⅠ SPDです。

また、このSPDはインパルス放電電流を一般建築物（雷保護レベルⅢ / Ⅳ）にターゲットとした12.5kAに設定することで、従来のクラスⅠ SPDに対してコストダウンを実現するとともに、従来の課題であった、SPDとSPD分離器との保護協調の問題も解決しています。尚、当社のクラスⅡ SPDとの並列接続時に動作協調を確実に行える設計をしています。

尚、「AFD-S シリーズ」の開発によって、当社のSPD分離器内蔵シリーズ（クラスⅠ、クラスⅡ）のラインナップは、日本で使用される電源系統のAC100V、200V、400V全てをカバーできるようになりました。

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