雷害対策の用語辞典
雷害対策に取り組むうえで参考となる保安器に関する技術用語をご紹介します。
SPD
- サージ防護デバイス(Surge protective device)を示し、雷サージなどの過渡的な過電圧を制限し、サージ電流を分流する機能をもつ装置。保安器、避雷器、アレスタとも呼ばれる。
試験クラス (電源用SPDに適用)
- JIS C 5381-1によるSPDの試験クラス
クラスⅠ :公称放電電流In及びインパルス電流Iimpによって実施する試験
クラスⅡ :公称放電電流In及び最大放電電流Imaxによって実施する試験
クラスⅢ :コンビネーション波形の開回路電圧Uocによって実施する試験
インパルス電流 Iimp (電源用SPDに適用)
- JIS C 5381-1によるクラスⅠ試験の動作責務試験に使用する10/350電流インパルスの電流波高値。10/350電流インパルスを1回以上SPDに通電できる性能を示す。
公称放電電流 In (電源用SPDに適用)
- JIS C 5381-1によるクラスⅠ試験及びクラスⅡ試験の前処理試験に使用する8/20電流インパルスの電流波高値。8/20電流インパルスを15回以上SPDに通電できる性能を示す。
最大放電電流 Imax (電源用SPDに適用)
- JIS C 5381-1によるクラスⅡ試験の動作責務試験に使用する8/20電流インパルスの電流波高値。8/20電流インパルスを1回以上SPDに通電できる性能を示す。
コンビネーション波形
- 開回路電圧で1.2/50電圧インパルスを、短絡回路で8/20電流インパルスを内部インピーダンス2Ωで発生する発生器。開回路電圧10kV(1.2/50電圧インパルス)時、短絡回路電流は5kA(8/20電流インパルス)となる。
10/350電流インパルス
- 波頭長(T1)が10μsで波尾長(T2)が350μsの電流インパルス
8/20電流インパルス
- 波頭長(T1)が8μsで波尾長(T2)が20μsの電流インパルス

1.2/50電圧インパルス
- 波頭長(T1)が1.2μsで波尾長(T2)が50μsの電圧インパルス

最大連続使用電圧Uc
- SPDに連続して印加しても良い最大実効電圧(AC)または直流電圧(DC)
電圧防護レベルUp
- SPDの制限電圧の最大値
電源用SPDの電圧防護レベルUp
- 公称放電電流In通電時、及び1.2/50電圧インパルス印加時の制限電圧の最大値
通信・信号用SPDの電圧防護レベルUp
- カテゴリCまたはカテゴリDに規定する雷インパルス印加時の制限電圧の最大値
続流
- 放電現象が実質的に終了した後、引き続き電力系統から供給される電圧・電流でSPDが放電しつづける現象のこと。また、放電から続流現象に移る過渡期の電流を過渡続流と呼ぶことがある。
続流遮断容量
- SPDが単独で続流を遮断できる最大短絡電流
一時的過電圧TOV
- 高圧系統及び低圧系統での事故により低圧系統に生じる一時的過電圧。特に、低圧系統での事故による一時的過電圧は発生する確率が高く、単相3線100/200V系統の場合、単相2線100Vのラインが1相地絡または中性線の欠相により最大200Vまで上昇する。また、三相3線(Δ結線)200Vの変圧器とB種接地を共用している場合で、三相3線の1線が地絡した場合、単相2線100Vのラインは最大300Vまで上昇する。そのため、単相3線100/200V系統及び単相2線100V系統に接続するSPDはこの低圧系統での事故による一時的過電圧に耐えるSPDを選定する必用がある。
分離器(SPD分離器)
- SPD故障時にSPDを電源幹線から切り離す分離器。SPDに内蔵または外部に接続する。
インパルス耐久性 (信号・通信用SPDに適用)
- JIS C 5381-21による規定の波形で規定した回数のインパルス電流を通電できる性能を示す。
インパルス耐久性 カテゴリC2 (信号・通信用SPDに適用)
- 開回路電圧1.2/50電圧インパルス、短絡回路電流8/20電流インパルスを正極5回、負極5回(合計10回)通電できる性能を示す。
インパルス耐久性 カテゴリD1 (信号・通信用SPDに適用)
- 10/350電流インパルスを正極1回、負極1回(合計2回)通電できる性能を示す。
定格電流
- SPDに連続的に通電する事が可能な最大電流値
伝送周波数帯域
- SPDに接続する事が可能な信号の周波数範囲。伝送周波数帯域を超えた信号はSPDに接続できない。
挿入損失
- SPDの伝送周波数帯域内の信号を伝送する通信・信号線にSPDを接続することにより生じる損失(Loss)。挿入損失は通常デシベルで表す。
インピーダンス
- 通信・信号回路の特性インピーダンス















