地震の被害と仕組み
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地震の基礎知識

地震対策に取り組むうえで、これだけは知っておきたい地震に関する基礎知識をご紹介します。

活断層

  • 地球の表面は「プレート」と呼ばれる岩盤に覆われていて、プレートを圧縮したり引っ張ったりする力がプレート内で部分的に開放されてプレート内地震が起こります。日本の各地で見られる「活断層」の多くは、プレート内地震の古傷が地表に現れたものです。活断層が近くに走っている場所は大地震が起きやすく、大きな揺れが生じやすくなります。
    

マグニチュード(M)

  • 地面の揺れの強さではなく、地震の規模、地震のもつエネルギーの大きさの指標を「マグニチュード」といいます。マグニチュードが1大きくなると、地震のエネルギーは約30倍になります。つまり、M8.0の地震の大きさは、M7.0の地震の約30個分のエネルギーを放出します。ちなみにM7程度以上が大地震、M8以上を巨大地震と言います。

地震の伝わり方

  • 地震は震源地→地盤→建物の順に伝わります。揺れの大きさは、地震の規模、震源からの距離、地盤の硬軟で異なり、建物の揺れ方は、高さ、構造によって変わります。剛構造建築物では、地震波により建物の揺れが増幅され、上層部にいくほど激しく大きく揺れます
雷サージとは?
高いビルほど揺れが大きいし、同じビルでも13階は1階の5倍揺れるというデータがあります。

地震波

  • 地震波は地面の振動で、P波(Primary wave)とS波(Secondary wave)があります。遠くで発生した地震で最初に感じるのが上下動のP波(縦波)、その後に感じる強い水平動がS波(横波)で、P波とS波の時間差から震源地がわかります。また変位、速度、加速度などでその性質を読むことができます。遠くで起きた大きな振幅の地震動は超高層ビルを揺らし、近くの小さな地震による地震動は低層の鉄筋コンクリートビルに揺れを感じさせます。

ガル(gal)

  • 地震の揺れの強さを表す加速度の単位で、速度を時間で微分(cm/秒2=ガル)します。自由落下する物体の加速度は980ガルで、980ガルは重力の加速度で1G(ジー)と表すことがあります。

カイン(kine)

  • 速度の単位で、変位(動いた距離)を時間で微分(cm/秒=カイン)します。速度が大きいと物体のもつエネルギーも大きくなり、床の揺れのもつ速度の大きさが、家具などの転倒に影響を与えると考えられます。

震度(震度階)

  • 特定の場所で地面の揺れ「地振動」の大きさを測る尺度が「震度」で、耐震工学の分野では「震度階」と呼びます。揺れは地震の「規模」と「距離」と「地盤の状態」によって大きく変わります。震度は体感や、家屋、家具、物品の挙動などの基準に基づいて0から10段階に区別されており、「震度5の強」以上の揺れになると大きな被害が出ます。
震度 人と屋内の状況

0
(0.8)
人は揺れを感じない。

1
(0.8~2.5)
屋内にいる人の一部が、わずかに揺れを感じる。

2
(2.5~8.0)
屋内にいる人の多くが揺れを感じる。電灯などの吊り下げ物がわずかに揺れる。

3
(8.0~25)
屋内にいる人のほとんどが揺れを感じ、恐怖感を覚える人もいる。棚にある食器類が音を立てることがある。

4
(25~80)
かなりの恐怖感があり、一部の人は身の安全を図ろうとする。眠っている人のほとんどが目を覚ます。吊り下げ物は大きく揺れ、棚にある食器類は音を立てる。座りの悪い置物が倒れることがある。

5弱
(80~170)
多くの人が身の安全を図ろうとし、一部の人は行動に支障を感じる。吊り下げ物は激しく揺れ、棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。座りの悪い置物の多くが倒れ、家具が移動することがある。

5強
(170~250)
非常な恐怖を感じる。多くの人が行動に支障を感じる。棚の食器類、書棚の本の多くが落ちる。テレビが台から落ちることがある。タンスなど重い家具が倒れることがある。変型によりドアが開かなくなることがある。一部の戸が外れる。

6弱
(250~325)
立っていることが困難になる。固定していない重い家具の多くが移動、転倒し、開かなくなるドアが多い。

6強
(325~400)
立っていることができず、はわないと動くことができない。固定していない重い家具のほとんどが移動、転倒する。戸が外れて飛ぶことがある。

7
(400以上)
揺れに翻弄され、自分の意志で行動できない。ほとんどの家具が大きく移動し、飛ぶものもある。

( )はガル(gal)
気象庁震度階級関連解説表より
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