昭電50年の歩み

1995年
「三次元地震波発生装置」を成田工場に導入

通商産業省(現・経済産業省)の調査によれば、1995(平成7)年1月に発生した阪神・淡路大震災により、阪神地区の大型コンピュータの約3割が何らかの打撃を受け、地震対策をしていない小型コンピュータや端末機の大半が転倒・落下したと見られている。その甚大な被害に直面した当社は、1995年9月、前後、左右、上下3軸の単独加振、または同時加振が可能な「三次元地震波発生装置」の成田工場(千葉県香取市)への導入に踏み切る。この装置は、3m四方の振動台と前後・左右・上下に伸縮自在の油圧サーボ、制御システムによって構成されおり、2014年現在、専門の研究機関や大手ゼネコンの研究所に設置されている装置と同レベルの設備で、地震対策の分野では国内でもトップクラスの試験設備となっている。その後大ヒット製品となるラック用免震装置SD-5 type IIも同試験設備を用いて開発された。

三次元地震波発生装置