昭電50年の歩み

1986年
「SD式免震装置」を開発し、その後にオーム技術賞(現・電気科学技術奨励賞)と澁澤賞を受賞

創成期から電算室の耐震対策に取り組んでいた中、1980年代になると、振動に弱い機器に対して個別に免震を施すことの重要性が指摘されるようになってきた。そんな折、中部電力と電力中央研究所との3社共同で1986年(昭和61)年5月、「SD式免震装置」を開発した。横揺れだけでなく上下の地震動にも対応するのが特長で、設置やメンテナンスにおける自由度も高いことから、電力会社のコンピュータルームなどで100台以上が採用された。その実績により、1989年にはオーム技術賞と澁澤賞のダブル受賞も果たした。この免震装置の基礎技術は、後に開発した床免震システムやラック用免震装置にも応用され、免震装置のパイオニア企業の地位を確立していった。

SD-1免震装置