昭電50年の歩み

1969年
電力会社向けに「通信用保安器」を開発

電力会社の送電施設は常に落雷被害に悩まされていたが、高度成長期になるとその施設数が急増、また、機器には真空管に替わってICや半導体が使われるようになったことから、従来よりも高性能な保安器が要求されるようになった。当社はドイツ・シーメンス社の通信用ボタン型アレスタ(避雷器)の卓抜した性能に注目、1969(昭和44)年1月、同社の保安器部門と独占販売契約を締結し、その製品の販売およびボタン型アレスタを使用したケーブル保安器の開発に注力した。そして、同年末に完成したのが「S-600型ケーブル保安器」である。その性能の高さが評価を受け、電気事業連合会の規格D-205認定メーカーとなり、全国の電力会社に累計数十万個以上を納入する大ヒット製品となった。

S-600型ケーブル保安器